period.

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 光量を落とした広い室内には、左右にずらりと、透明な円柱が立ち並んでいた。古代の神殿のようだ、とかつて訪れた者たちが感想を漏らしたことを思い出す。確かにここは、聖なる場所であるのかもしれなかった、禁断の扉を開き、この宇宙の中でどこよりも高次元に近くなってしまった座標軸。

 塵ひとつ落ちていない床をキュッキュッと踏みしめながら、ゆっくりとここを散歩するのが私は好きだった。柱──特殊プラスティックの培養槽をひとつひとつ見渡し、中に封じられた実験体達に目をやる。立方体のような奇妙な外見のものもあれば、ほぼ人型に近い種まで。「生命」というカテゴリはなんと幅広く、驚異に満ちていることだろう!

 いくつかの培養槽は、液が白っぽく濁りかけていた。よくない兆候だ。また、ある槽では昨日まで元気に泳いでいた多足生物が息絶えていた。それらの番号を端末に打ち込み、研究所のレポートとして中央サーバーに送信する。次に見回りに来る研究所員の仕事が少し増えるというわけだ。

 視界の隅に、鈍い赤色が二度フラッシュした。誰かからのコンタクトだ。この培養室の中にまで届く通信といえば──あまり気が進まないが、サングラスの縁を軽く叩いて「許可」のサインを送る。

『──シキ?』

 思ったとおりだ。電脳結線化された私の脳に飛び込んできた音声信号はやや低いトーンの、女のものだった。

「オランピアか。私は忙しい。剣術の練習台なら、ド・ラ・ギャレットにでも頼むんだな」

『冗談は止して。私がその気になれば、あなたは一振り目で死ぬわ。ギャレットなら数合は持つかもしれないけど』

 女──梵天子オランピアは、苛立ったような口調だった。もっとも彼女がこういう挑発的な話し方をするのはいつものことで、武の道を磨き、人間の身でありながら十二天の一人にまで昇りつめたという強烈な自信があってこそなのだろう。

『いいから、本題に入るわよ──シキ。陛下が、雪に直々に褒美を取らせたいとおっしゃっているの』

「……弟が?」

 言語イメージだけではなく、思わず声帯からもその名が漏れた。白川雪。《帝国》の特殊部隊・白蛇の隊の隊長を務める弟は、確かに最近目覚ましい功績を上げている。だが、皇帝陛下の御前に呼ばれるとは、よほどの何かを為したとしか思えない。

 チュルホロ星爆破事件(犯人は未だに謎、とされている。あくまで公式上は)以来、キングスターのスラムに、かろうじて生き残ったならず者と難民がどっと雪崩込み、《帝国》を脅かす勢力に成長しかけていた時期もあった。当たり前だ。《帝国》は、科学者と貴族と奴隷しか受け入れようとはしなかったのだから。

 反面、キングスターの上層部といえば、いわゆる「義賊」気取りのテロリスト。《帝国》の貨物船から定期的に略奪を繰り返し、それでいて船の乗務員には極力手を出さない。獲物はスラムの貧しい人々へと渡る。

 古いものが好きな父さんの言葉を借りるなら、ルインド・アースがまだ単なる《地球》だった頃にあった昔話、「ロビン・フッド」といったところだろうか。

 そこへ切り込んだのが、雪が率いる白蛇の隊だった。《帝国》に属する側の権利を守るべく、キングスターでの掃討作戦を繰り返し、テロリストの人数を確実に減らしつつあった。

『──シキ? 聞いてるの、シキ?』

「……ああ」

『とにかくそういうわけで、至急雪を連れてきてちょうだい。隊と共に帰還した後、自分の部屋のほうに戻ったとか聞いたんだけど、今行ってもいなかったのよ。そこにいるんでしょう?』

「……雪は、いない」

 少しばかり嗜虐的な気分で、真実を口にする。私は護身術をも心得ていないかよわい身だ。十二天をいたぶる機会など、なかなかあるものではない。

『嘘!』

 オランピアの声には、珍しく焦りが現れていた。日頃は傲慢に見える十二天達だが、彼ら/彼女らの集団内では、実は熾烈な順位争いが繰り広げられている。火天アグニ、閻魔太子ラプソディア。この二人は明らかに別格として、後の者はひとつでも多くの実績が欲しいのが実情だろう。逆に言うならば、ひとつの失敗が命取りにもなりかねなかった。

 人探しなどという簡単な用すら足せない──なるほど、これはかなりのマイナスポイントだ。

『嘘じゃない。ここの入室記録を調べてみたか?』

『当たり前じゃない。記録上は、今いるのはあなた一人。でも、雪なら──抜け道を知っていてもおかしくないと思ったのよ』

『舐められたものだな。そこまで研究所のセキュリティが信用できないとは。ならば、実際に探しに来てみればどうだ』

 無理な話だがな、という台詞までも送るほど私は嫌味な性質ではないのだが、オランピアには十分に伝わったらしい。舌打ちが響いた。

 ──十二天といえど、事前に許可を得ていない者は研究所の最深エリアには立ち入れない。それが、先代のジスロフ陛下と母が交わしたルールだったという。先々代が禁じた怪生物工学に再び着手するには、特に当時の──今とは若干メンバーの異なる──十二天という「目」は邪魔だったからだ。あるいは、権力に執着のありそうな火天アグニなどに、研究所の成果をやすやすと渡しはしないという思惑もあったのだろう。

 一方母は母で、自分の研究になるべく人を立ち入らせたくないという主義だったため、やはり都合が良かったようだ。

『お前が来るというのなら、今から特別に受付にIDを発行するよう手配するが……』

『もういい! さっさと雪を探してきて馬鹿!』

 捨て台詞を残して、通信はふつりと切れた。よほどプライドの琴線に触れたと見える。

 踵を返し、入口に向かおうとした時、私は大変重要な点を忘れていたことに気がついた。

『……見つかったの?』

《再送信》でオランピアに繋げると、ほっとしたような声が飛び込んできた。

「雪に──何があった?」

『え?』

「理由を聞いていなかった。確かに白蛇の隊は有能だそうだが、陛下直々のお呼び出しとはな」

『いちいちそんなことで話しかけてこないで』

「可愛い弟が手柄を立てたのに、私一人が知りませんでしたでは、せっかく奴を見つけても意味がないだろう。何だ? またスラムを幾つか掃討したのか?」

『……馬鹿』

 今度の彼女の台詞は、からからに乾いたものだった。次のものも。

『スペシャリストを一人、始末したのよ。あんたのその可愛い弟が』



 どこをどう走ったものだか覚えていない。

【研究所エリア8-γです。研究所関係者及び所員は、IDの提示か生体認証を……】

 ゲートから発せられる合成音声の先を待たず、とにかく走り抜けた。どうせ私は所内なら全てフリーパスだ。

 頭の中にあったのは、オランピアのさっきの言葉だけだった。

 スペシャリスト。一億年に一度「オクタビーの褒美」によって選ばれた、宇宙を超越する存在。このチュルホロ星系で該当する者は──恐らく三名。

 一人は昔死んだ。私の目の前で。一人は行方不明になった。かつての仲間さえも行き先は知らないだろう。つまり、オランピアが言う「始末」された者は──

 星系最後のスペシャリスト。

 彼女だ。



「雪!」

 部屋の主──私を認証した扉は、音もなく左右に開いた。

 思った通りだ。雪は、私の自室にいた。靴も脱がないままで、ベッドの上にうつぶせになっている。そして──そのまだ華奢な背中は、まぎれもなく震えていた。

 研究所内には幾つも仮眠室やシャワールームがあるし、新しいプロジェクトが始まればそもそも寝る暇もなくなる。私でさえあまり戻ることのない部屋だ。ここのロックを解除できるのも、表向きには(そう、あくまで表向きには)私だけということになっている。入室の記録プログラムは改竄済みだ。オランピアが見逃したのは当然だろう。

 震え続ける背中に、そっと声をかける。

「雪。泣いてるのか?」

「……違う……」

 雪は、片手をベッドに突き、ゆらりと上半身を起こした。もう片方の手は、目を覆うように当てたままだ。グレーの上着はだらしなく前が開き、ところどころに擦れた跡と、褐色の染みが付着していた──血。

「おい、まさか怪我を……大丈夫か雪!」

 緊急医療キットを探そうとした私の手を、雪が掴んだ。思いがけないほど熱い掌だった。はっとして雪の顔に目をやると、腕の隙間から覗いた右目の色は冷静そのものだった。

 左目は──と勘ぐる私の心を読んだかのように、雪はぽつりと「兄さん、部屋少し暗くしてもらってもいいかな」とだけ言った。冷たいというより、平坦な声音だった。

 慌てて照明のほうにシグナルを送り、光量をかなり落とす。すると──

 薄暗い中に、ぼう、と光るものがあった。雪がまだ隠している、顔の左半分のほうから。

 まさか、と息を呑む。心なしか、まだ握り続けている雪の手の温度が増加したようだった。

「兄さん……」

 雪が、今度は甘えるような声で私を呼ぶ。

「ねえ、俺は大丈夫……大丈夫なんだ」

 ひそめられた眉が織りなす表情がもっと見たくて、自然に私は雪の顔を見下ろすような格好で──



 それを、視てしまった。



 取り払われた腕の下にあった左目。灰色よりも遥かに透きとおり、銀色よりも限りなく眩しい、この宇宙でたったひとつの色彩──天界眼の真の姿。

 その真ん中で縮こまるようにしている瞳孔が、私の瞳をサングラスごと射ぬいた。

「……兄さん、ほら。大丈夫だろう?」

 ゆき、と呼ぼうとしたが、喉からは吐息が漏れるだけだった。意識が二分されるのを感じる。雪のコントロール下にある「私」。私の意志の下にまだある「私」──みるみるうちに、後者が前者に吸い取られてゆく。

 雪が笑みを浮かべた。目の端がきゅっと吊り上がり、サディスティックな輝きに満ちている。

「兄さんも、なんだね……」

 体が動かない。天界眼から細い糸が伸び、きりきりと縛りあげられているような感覚だった。

「俺に逆らえる奴なんて、もういないのかもしれない──ふふ」

 子供が犬の頭を撫でるかのように、くしゃくしゃと雪の指が乱暴に私の髪を掻き回した。触られた部分からまた、より強い力に拘束されるのを感じる。頭が割れそうだ。視界が歪む。 「そうだ、兄さんにも見せてあげたいな。こうすればきっと……うん、一緒に見よう」

 嬉しそうに雪がつぶやくと同時に、天界眼のほうの瞳孔が、ぐっと開いた。ブラックホール。そんな言葉が浮かんだ。私の意識は重力に逆らえず、その黒い一点に吸い込まれる──堕ちる。全てを超えて、引き延ばされた時間と空間の中に堕ちてゆく。



 黒く艶やかな髪を、胸の上ほどまで伸ばした女性が立っていた。どこかで見覚えがあるような気がしたが、思い出せない。銃痕が生々しい隔壁を背にして、彼女の逃げ場はもはや存在しない。

 『どうする、降伏か?』

 口が動いていた。いや、違う。これは私の声ではない。雪の声だ。眼前にはらりと垂れた髪も、モラン細胞独特のブルーではなく、灰色と銀色が入り混じったような──そうだ、雪のものだ。

 私は今、雪の意識と同一化しているのか?

 ──さすが兄さん、察しがいいね。正確には過去の俺に、現在の俺と兄さんの意識が重ね合わせられている状態とでもいうのかな。

 脳に直接刻み込むように、もう一人の雪の声が響いた。

『さあ、手を挙げろ』

 くくっと喉から絞り出すような笑い声を上げて、私達が宿るこの身体が鎖を構えた。鈍く光る鎖は、手の内でじゃらりと不気味に鳴った。

 女性は静かに佇んだままだった。闇を照らす光のような、強い眼差しはまったく揺らがない。

 ──兄さんが思い出せないのもしょうがないね。ほら、加奈だよ。

 加奈! 幾つかのイメージが意識の波の表面に現れた。「怪盗協会」とかいうふざけた団体の幹部の写真。《帝国》の敵、テロリストの親玉。しかし、あの──

『手も挙げないのか? ゴーグルをどこかに失くした程度で、そこまでやる気が薄れるとはな』

 呆れたような台詞が吐き出された。記録上の全ての画像に存在していた彼女のトレードマーク──ゴーグル。私が最初、加奈だとわからなかったのも無理はない。

 その時、初めて彼女が、口を開いた。

『もう、私には必要がない。次に継がれるものなのよ』

『ふん、後継者が既に決まっていたとはな。誰だ?』

『教えると思う?』

 加奈は穏やかに微笑んだ。

『継ぐ……のとは少し違うかもしれない。私の想い出の品として、誰かに遺しておきたかった程度よ。何を選び、何を選ばないかはあの子自身が決めるでしょう』

 身体の一部に、何かが開くのがわかった。巨大なダムの壁にヒビが入った時のように──決壊する。力が。溢れ出す。左、の、目から──一度溢れたものは、もう止まらなかった。どこをどうすればいいのかは、動物的な本能でこの身体が理解し始めている。鎖など使うまでもない。左目から伸びる力は、瞬時に加奈を拘束した。とてつもない全能感に、細胞が歓喜している。伝説のスペシャリストといえど、この力の前では無力だ!

『……天界眼。ハルの意志なの?』

 指一本動かせないはずなのに、加奈の声は先ほどと変わらないものだった。だが、死に向かいつつあることは事実だ。彼女の体から放射される熱エネルギーの減少が、左目にははっきりと捉えられる。

『──天界実験は、陛下の命令だった』

 なぜこの口は、こんなことを喋っているのだろう。

『そう……ハルがこんなことをするなんて、何があったのかと思っていたけれど……利用されたのね。いえ、科学者の性だったのかもしれない。どちらにせよ、彼女……らし、い……』

 力を失った加奈の身体が、壁沿いにずるりと崩れ落ちた。あと数秒で、彼女の心臓は止まる──



 絶叫していた。それが引き金になったかのように、私は「私」の支配権を取り戻した。

 パニック状態で叫んでいるのは、雪だった──私達はまた、研究所の部屋に帰ってきたようだった。天界眼から解放されたばかりの私の体は、重たくベッドに沈み込んでいる。

 鈍い音が響いた。雪が、壁に額を打ちつけている。二度、三度。

「雪、止めろ!」

 なんとか起き上がると、雪の上半身を後ろから羽交い締めにする。しかし、ただでさえ弱っている今の体が、雪の力にかなうはずもない。あっという間に跳ね飛ばされて、私は背中から床に落ちた。呼吸もできない痛みが全身に走る。

 ──私は、無力だ。

 気が遠くなるような絶望だった。それでもなお、無理矢理体を動かして(全身を機械化すれば良かったと思ったのは、生涯初めてだった。あるいは、一定条件下で無痛のプログラムが起動するようにしておくべきだったか)雪にしがみ付く。また体が宙に舞う。何度か、このループを辿って──

「……兄さん、俺に構わないでくれ!」

 雪は壁を叩くような姿勢で、その場にしゃがみ込んだ。

 私は床に転がったままだった。体は動かない。息をするたびに胸部が激しく痛む。肋骨にヒビが入ったのかもしれない。

「兄さん……」

 雪がようやく、こちらを向いた。額からは一筋の血が垂れ、天界眼のほうに薄く流れ込んでいた。あの途方もない煌めきは、もうない。

「ごめん、兄さんに、俺……」

 横たわった私の首筋に、雪が顔を埋めた。そして、さきほどとはうって変った優しさで、頸動脈の部分に軽く口づけた。取り返しのつかないものを扱うかのように。

「サングラスには、触らないでくれ」

「……うん、わかってる」

 雪は私の体を抱き上げると、ベッドの上に移した。ネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを幾つかはずすと、私が彼のためにこしらえた傷跡をじっと見つめている。やがて、雪の手が壁のパネルに伸ばされた。天井から細い光線が傷口に照射される。

【打撲傷八か所・レベル3です。治療モードに切り替えます】

 光線の波長が変質し、傷口を少しずつ癒し始めた。

「雪、お前もそこの傷……治してもらえ」

 彼の額に目をやって言うと、雪は黙ってかぶりを振った。口元には、いつもの笑みが浮かんでいる。

「いいんだ。後で兄さんに治してもらう。俺を治せるのは、兄さんしかいないんだから……」

 ネコ科の動物を思わせるしなやかさで、ごろんと私の横に寝転がる雪。そのまま、二人で黙って天井を見つめ続ける。

 私のほうの治療は順調らしい。まだ痛むながらも片手が動かせるようになったので、雪の顔に触れる。そしてあの──眼帯を、そっと閉じてやった。

「ありがとう、兄さん」

 それだけ言うと、雪は私の腕にぎゅっとすがりついた。

 あとはしばらく言葉が交わされることもなかった。あのひと時、雪と同化した「私」は、今日の彼の感情全てを知り尽くしている。

 皇帝陛下にはもうしばらく、雪の件は待ってもらうとしよう。元はオランピアの責任だ。私と雪が咎めだてされることは大してあるまい。

 雪。たった一人の愛しい弟。政治にまつわるあれやこれやからは、せめて私が守ってやりたい。私の肉体は長寿を得ているだけで、あとは脆弱なものだとしても。雪に天界眼が宿っているように、私には数えきれない知識と経験、並みの人間が数千回生まれ変わった以上の情報が詰まっている。王家や十二天に、雪を奪わせてなるものか。雪にこのような行いをさせた存在を、私はこれから決して許さないだろう。

「ねえ、兄さん……」

 睦言のように、耳元で雪が囁く。



「俺、今日初めて──人を、殺したんだよ」



The End.      









◆あとがき

2010年10月10日、AMプチオンリーで頒布された、とりさんのご本『VanishingPoint』に寄稿したものを少しだけ修正しました。誤字脱字とか。この本、pdf版がとりさんのサイト(→一期一会)にUPされてますので、印刷すれば同人誌があなたのお手元に出来上がるというお得な企画。とりさんの雪シキ漫画やペーパーがとにかく素晴らしいので是非ご覧くださいませ!

一応「雪シキ」という枠の中で書き始めたのですが、これは……雪シキなのか……!? と迷う出来になってしまいました。とりさんごめんなさい。とりあえずシキがボコられ気味なことだけ心がけました。雪がサディスティックなのはそのせいです。天界眼については100%妄想の産物です。だって本編では、天界眼が本領発揮されることもなかったし……。なにせ天界なんだからなんか色々すごいんだろうという、そんな感じです。

アールエス本編の中で、lukaが雪について「母さん(加奈)を殺した〜」という過去に触れているんですけど、その時代がいつなのかはよくわからないです。想い出アイテムの「弟の〜」シリーズのどこの位置にこの事件が来るのかで、結構雪シキの位置関係も変わってくると思うのですが。この二人の母親のハル・竹原もスペシャリストだったことから、同じスペシャリストの加奈を雪が殺したというのは、白川兄弟にとっても何かの分岐点となった出来事だったのではと妄想しています。

書いてる最中は、オランピアかわいいよオランピアと思っていたことが印象的。アールエス女子の魅力はもっと周知されてしかるべきものだと思います!ミステリアスなラプソディア、ジスマ様命☆なヴィクトリーヌ(……冷静に考えればあの人たち男女カップルになりえますが……)と比べると、オランピアって十二天の中でも一番普通っぽい感じで良いですね。学園漫画だったら委員長的なポジションじゃないでしょうか。



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